アイシンは、UDMTEK社独自の制御言語変換技術である、異機種PLC(プログラマブルロジックコントローラー)間の互換性を実現する技術や、パターン分析に基づく異常検知・根本原因分析機能に特に注目しています。また、PoC(概念実証)の結果次第では、将来的に他の生産ラインへの展開も検討しています。
アイシンは、年間売上高約50兆ウォン、従業員数11万人以上、世界中に200以上の生産拠点を有する、世界有数の自動車部品メーカーです。トヨタグループの中核子会社であり、世界有数のオートマチックトランスミッションサプライヤーです。電動化、知能化、自動運転など、次世代モビリティの革新を推進する技術ポートフォリオを有しています。その中核事業領域は、パワートレイン、運転安全、ボディ&シャシー、エレクトロニクス&コネクティビティ、そしてアフターマーケットなど、あらゆる分野の自動車コア部品を網羅しています。
このPoC契約では、UDMTEKのソリューションが備えるベンダーニュートラルなデータ統合、制御ロジックの追跡、パターン学習に基づく異常検知・原因分析機能を、グローバルメーカーの実際の量産ラインで検証します。アイシン精機のグローバル生産標準化と品質安定性の要件と、UDMTEKの産業用AI、データ収集・分析技術を組み合わせることで、多国籍生産環境への展開への適合性を実証し、将来的にデジタルツインとスマートマニュファクチャリングにおけるグローバルリファレンスとして飛躍するための基盤を築きます。
UDMTEKのCEOである王金南氏は、「アイシンとの今回のPoCは、UDMTEKのソリューションがグローバルな製造現場で活用できる標準的なAIプラットフォームであることを証明する重要なマイルストーンです。今後も、マルチベンダーPLC(キーエンス、シーメンス、三菱、ロックウェル、オムロン、LS電機など)との互換性を強化し、スマートファクトリー、デジタルツイン、自律製造の分野において、グローバルなパートナーシップとアプリケーション基盤を積極的に拡大していきます」と述べています。